HTML/CSS/デザインなど:Webサイト制作の全般的なレベル確認ができる「Webクリエイター能力認定試験」について

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Webサイトのフロントエンド側の検定試験はいくつかありますが、Webクリエイター能力認定試験は、デザイン・HTML・CSS・JavaScript・UI理論をカバーする、一人でWebサイトを作る上での技術素養を問う内容となっています。

「Webクリエイター能力認定試験」に関する概要

資格・スキルとしての分類 民間資格
活用分野 IT
用途 副業
就職・転職
実用
標準学習時間 24~38時間
※有実務経験者。スダンダード~エキスパート
需要度 3.5
習得しやすさ 4.0
習得・活用のための費用の低さ 4.0
在宅との相性 5.0
資格・スキル単体での収益化 2.0
他の資格・スキルへの展開 3.0

Webクリエイター能力認定試験って、どんな試験なの?

試験は「スタンダード」と「エキスパート」の2種があり、「スタンダード」はHTMLとCSSのコーディングのみが出題範囲で、「エキスパート」はデザイン・HTML・CSS・JavaScript・UI理論全域が出題範囲となっています。

「スタンダード」にフォーカスした記事は以下もご参照ください。

コーダー職であれば「スタンダード」それ以外(ディレクター、フロントエンドエンジニアなど)は「エキスパート」が目標となるでしょう。

尚、「スタンダード」は全問実技、「エキスパート」は4択知識問題と実技の構成です。

合格すると、何かメリットはあるの?

Webサイト関連の資格は、いずれもその資格を持っていないとできないこと(独占業務)があるわけではありません。また、資格の有無が技量そのものの高低を必ずしも証明するものではありません。

Webクリエイター能力認定試験に合格するメリットは、むしろ、その過程にあります。この資格試験は、冒頭に記載したとおり、Webサイトを一人で作るための技能があるかを問う性質が強いため、資格取得のための学習が、そのまま実務能力のアップに繋がります。

そういう意味では、Webサイト制作者を志す初学者や、フリーランスや副業でWebサイト制作をお考えの方にとって、目指すべき資格と言えるでしょう。

もちろん、Webクリエイター能力認定試験合格者という肩書きは、Web制作会社やIT企業においては一定の知名度はありますので、これら業界への就職、転職活動においては、武器になるでしょう。

実は、Web業界は、結構職人気質が強いこともあり、案外資格を取る方は多くはなく、実績で押す方が多いです。
そのため、資格を持っていることが想像以上に優位に働くことがあります。特に、フロントエンドエンジニアのリーダーや、ディレクター職にとっては、この資格が強みになることもあり、また、資格手当の対象になっていることもあります。

どういう学習方法が必要なの?

「スタンダード」「エキスパート」ともに、公式問題集と公式テキストがありますので、それを利用した学習が主となります。

ですが、これは本記事筆者の個人的見解ですが、この資格は、自分の経験がどの程度の実力なのか。という確認のためのテストという立ち位置と考えた方が良いと思います。
試験合格のためだけではなく、より深い知識を学ぶべきと考えます。

実際にサンプル問題(エキスパートの知識問題)を解いてみましたが、内容としてはガチガチのテクニカルというより、Webサイトについてかじっている方が試験対策をして回答可能なレベルでしたので、コードを書くという視点、ビジュアルデザインを作成するという視点からは、もっと上を目指す必要があるという感想を持ちました。

とはいえ、技術者極振りの資格ではないこの試験の立ち位置は、多くのWeb制作関係者が目を向けるべきものであると思います。

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