日商簿記2級の学習をはじめる前に確認しておきたいこと。

確認イメージ 金融

日商簿記の学習をされている方にとっては、2級合格を一つの区切りと設定している方は多いのではないでしょうか。
もちろん、経理のスペシャリストとしてその先の1級合格、税理士や公認会計士などを目指す場合の1級合格を区切りとされている方もいらっしゃるでしょう。

3級合格後、あるいは、いきなり2級から受験を目指して勉強を・・・と、はじめる前に、以下の点は確実にクリアしておくことをお勧めします。

3級の問題は、全問完璧に理解していること。

日商簿記2級の試験範囲は、3級を包含しており、また、3級で不明な点があると解けないような内容になっています。
簿記は、1級まで連続性がある試験です。そのため、3級の直近過去問全問について、問題文の内容が理解でき、解法も分かる状態になっていないと、2級の勉強を開始するには不十分と言えるでしょう。
3級の試験を、時間内でほぼ満点で解けること。これができなければ、3級の学習からやり直すことをお勧めします。
不明点を残した上で2級に手を付けると、確実に学習効率が悪くなりますので、この点は最も重視してください。

過去問学習は、注意点を理解しておくこと。

2021年度から、新試験と呼ばれる、それ以前とは全く異なる出題傾向にがらりと変わりましたので、2020年までの過去問は無意味になりました。新旧で試験時間でさえ異なりますので。
ですので、過去問学習を組み込もうとされている方は、その代わりに、各スクール・通信講座主催の模擬試験、市販テキスト等の予想問題集などを取り入れた学習としてください。
また、ネット上で様々な情報に触れるかと思いますが、その情報が2021年度以降の新試験のことなのかを十分に確認し、取捨選択するよう心がけてください。

練習問題などは満点になるまでやる。

テキストなどの練習問題、予想問題集などは、満点が取れるまで十分な学習レベルに達したと思ってはいけません。
学習は解法、記述法などを身につけ、本番の応用に対応できるようになるというのが、新試験における合格のための秘訣です。丸暗記だけでは本番でこけることがよくあります。
ですので、学習最中のテストは、単問でも模擬でも、ケアレスミスさえ一切無い満点を取れるまでやりこむということを、心に留めておいてください。
もちろん、本番さながらの模擬テストは、時間内に満点を取るのが目標です。

満点が取れたとしても、油断してはならない。

簿記2級試験は、試験時間との闘いと言っても過言ではありません。
試験本番では、緊張もしているでしょうから、いつものペースですらすら解けるとは限りません。
おそらく、全ての問題集に「制限時間内に解けること」が重要であると書いてあることでしょう。それに従い、『仮に満点を取れたとしても、次はもっと短い時間で。』というような、タイムトライアル形式で満点を取っていくという学習段階での準備が、本番で必ず活きます。

簿記2級試験勉強に取り組む前に、以上のようなことを心に刻んで、後悔の無い学習方法を選択し、やりきるよう、頑張ってください!

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