管理業務主任者試験「建築基準法」関連の「建築・設備」頻出問題と勉強のコツ

マークシートテストイメージ 不動産

管理業務主任者試験は、「区分所有法」「民法」「マンション管理適正化法」「標準管理規約」「建築基準法」「その他の法律(不動産登記法、宅地建物取引業法、個人情報保護法、消防法などマンション管理に関連する様々な法律)」の6分野に出題範囲が分かれており、全50問から構成されています。
合格ラインは固定されておらず、過去の結果から、全50問中、32~38問正答(概ね7割正答)が合格ラインとなっています。

試験出題範囲のうち、「建築基準法」分野について、出題傾向と学習について検討すべき観点をまとめてみました。

「建築基準法」分野の出題は全般的に難題です。

まずはじめに、「建築基準法」分野としておりますが、建築基準法そのものを問われる問題は1問出題されるかどうかです。実際の出題としては「建築・設備」に関する問題が建築基準法に深く関わってくるというものになっています。

「建築・設備」は、例年約12問が出題されていましたが、昨今「長期修繕計画」が重要なテーマとなったため、2~3問が「標準管理規約の長期修繕計画」に割かれるようになっており、令和に入ってからは、9~10問程度の出題となっております。いずれにしても、かなり大きなウェイトがある分野です。

内容としては、設計事務所、建設会社、設備会社などに勤務している技術職の方には簡単な問題ですが、それ以外の方に取ってみれば、相当難しい問題が出題されます。

比較的、近年話題になることを追っかけた出題が多く、給排水、コンクリート補修、換気、消防防火あたりが良く出題される傾向が見られます。
ただし、マンション建物とその設備全てが範囲ですので、上記の出題確実性が高いわけではありません。

尚、超難題が、最近2~3問程度は含まれてきます。この超難題というのが、市販のテキストに全く出ていないものであるという代物ですので、技術系の実務経験者以外は、ほぼ正答できないと言っても過言ではないでしょう。

「建築基準法」分野の効果的な勉強法は?

まずはじめに、技術系実務経験者以外は、この分野に執着しすぎて、他がおざなりにならないように、注意する必要があります。
満点はおろか、合格基準である7割を目指すとしても、相当時間を要することになります。

何せ、電球の明るさからマンション構造まで、建築・設備については、覚えなければならないことが、あまりに多いです。
法律も、当然メインとなる建築基準法以外に、消防法や、水道法など、設備ごとに様々な法律が絡んできます。

ですので、一般的には、過去問学習で4割正答動画や写真イラストで、実際の設備について学ぶような教材で2割積んで、合計6割正答あたりを目指すのが現実的な学習法です。

尚、裏技的ではありますが、『マンション管理士試験の建築・設備分野の過去問』対策が、有効です。
実は、マンション管理士試験の出題内容が、文体を変えて管理業務主任者試験に出ていることが散見されますので。

試験では問題に執着しすぎないように注意しましょう。

超難題、難題に悩まないことが重要です。1つの問題に時間をとられないよう心がけましょう。試験時間は限られていますので。
問題文を読んで、頭にないと思ったら、そこは適当にマークしてしまって、最後の最後に今一度考えるくらいの気持ちで臨みましょう。

回答マークずれなどのリスクがあるので、実際にはあまりお勧めしませんが、「建築・設備」分野の問題だけ後回しにして、最後に余った時間で解くというくらい時間を気にしたことをしても、大げさでは無いと思います。

 

以上、管理業務主任者試験科目「建築基準法」勉強のコツです。ご参考までに。

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