管理業務主任者試験は、「区分所有法」「民法」「マンション管理適正化法」「標準管理規約」「建築基準法」「その他の法律(不動産登記法、宅地建物取引業法、個人情報保護法、消防法などマンション管理に関連する様々な法律)」の6分野に出題範囲が分かれており、全50問から構成されています。
合格ラインは固定されておらず、過去の結果から、全50問中、32~38問正答(概ね7割正答)が合格ラインとなっています。
試験出題範囲のうち、「マンション管理適正化法」分野について、出題傾向と学習について検討すべき観点をまとめてみました。
「マンション管理適正化法」分野は最初に手を付けましょう。
「マンション管理適正化法」分野からは例年、約5問が出題されており、各分野の内、最も簡単と一言って差し支えない内容です。
頻出問題の傾向ですが、毎回同じような問題が出題されており、条文そのものの、規定、年数や数字を問われる内容が出題されます。
尚、「重要事項」「財産の分別管理」はほぼ確実に出題される範囲になります。
問題文自体に引っかけ的な要素はほとんどありませんが、問題文や回答選択肢が、やたらに長いので、何が要点か分からなくなることがあります。ですので、半端に覚えているとテスト本番で混乱することがありますので、付け焼き刃ではない、しっかりとした記憶として頭にたたき込んでおく必要があります。
「マンション管理適正化法」分野の効果的な勉強法は?
『マンション管理適正化法は、他の分野と比較して最も簡単』と述べましたが、その理由は以下の2つです。
- 丸暗記が通じる。
- 出題傾向がほとんど変わっていない。
以上の事から、最重要の教材は、過去問です。過去問の「マンション管理適正化法」分野を5年~7年分丸暗記して、予想問題を解いてみれば、3~4問までは確実に得点できると思います。
これだけで十分と考えるのであれば、「マンション管理適正化法」分野の学習は6時間もあれば終了です。
ただし、「民法」や「その他の法律」といった、近年難度が急激に上がっている分野で失点することを想定すると、やはり、学習教材で満遍なく学習を行い、この分野では満点を取っておきたいところです。
重要な箇所がどこかは学習教材を見れば示してありますから、それを確実に丸暗記し、アウトプットできるようにしておくことが、この分野の唯一無二の勉強法です。
試験での問題文や回答選択肢に下線を引きましょう。
学習の際にも、重要な箇所にマーキングすると思いますが、試験でも同じように下線を引いたりなどのマーキングをすることをお勧めします。
問題文や回答選択肢が長く、要点を掴みにくいため、「●●を・・・しなければならない」「××を・・・してはならない」などの、何を許可または不許可としているかという箇所や、「▲年」「■■を△△で除する」などの数値や数式部分などに関しては、目印を付けることで、読み間違いの回避や、回答見直しの際の確実性を上げることができます。
何を問われているのか、回答選択肢の何がキーポイントなのかを明瞭にしておくと、早読みして見間違いしてしまって失点するということを防げますので、お勧めです。
以上、管理業務主任者試験科目「マンション管理適正化法」勉強のコツです。ご参考までに。