PHP/SQL:プログラマーを志すなら、「言語+フレームワーク」を身につけましょう。

スクラッチ開発イメージ IT/web

プログラマーといえば、テキストエディターで、ひたすらキーボードをカタカタカタカタ・・・というのは半分合っていますが、半分間違っています。

数百のWebサイトを、PHP/SQLを駆使して作った経験から言えることは「もう、バリデーション、ログイン・ログアウト機能作るの飽きた。」ということです。(どういうことなの。)

何が言いたいかというと、Webサイトを作る際、それまで書いたこと無いコードなんて、極々一部です。つまり、一回書いたことのある部分は、カタカタしていませんということです。

いちいち毎回手打ちしているのも無駄ですし、コピペとかしていようものなら、直前のお客様の名前とか仮にコメントアウトとかに入っていた!とかの事故があるかもしれません。

そこで、中堅プログラマーは、今まで自分が書いたコードから、汎用的なユーザー関数をまとめたファイルをいくつか作っておいて、お客様の仕様毎に、必要なファイルをインクルードして使うという工夫をし、安全に工数を削減する方法を編み出していきます。(この作業が結構気持ちいいです。部屋掃除して綺麗になったような爽快感があります。わかる方いらっしゃいませんか?)

そのうち、一人二人とプログラマーが集まって、「あんなこといいな、こんなことできたらいいな。」を持ち寄って、誰かが「あるよ。」って実装してくれるという繰り返しを経て、大きい規模で便利機能が集約され、GUI絡めて使いやすくしたアプリケーションが「フレームワーク」です。

どのくらい便利かというと、PHP/SQLのスクラッチで、簡単なログイン・ログアウト機構を書くのに15分掛かるとして、フレームワークなら1分掛かりません。なんて便利なのでしょう。
さらには、コードを書くのに便利なだけでは無く、開発プロジェクト進行においても、フレームワークを使う事で、複数人のプログラマーが分業して開発に当たる際の管理が、信じられないほど安全で楽になります。

フレームワークの素晴らしさは、もの凄く長い脱線になりますから、本記事では割愛しますが、とにかく、冒頭に『プログラマーがキーボードをひたすらカタカタしているのは半分間違い』とした半分は、このフレームワークを触っているからです。

つまり、フレームワークをしっかり使いこなせないと、連係引継が必要となる開発現場のプログラマーとしては、スキル不足となってしまいます。
実際に、求人要件やクラウドソーシングの案件依頼に、フレームワーク名の指定があることも最近よく見かけます。

ですので、PHP開発者としては、PHPが書けて、フレームワークが使えるというところまでを、身につけるべきスキルとして目標に入れておくべきでしょう。

ちなみに、PHPで今主流のフレームワークは「Laravel」(ララベル)です。次点で、日本では古くから使われている「CakePHP」(ケークPHP)です。今からフレームワークを学ぶという方は、「Laravel」を学ぶのが良いでしょう。

ただし、注意してください。実は、フレームワークの学習は、PHPが書けるようになるよりも難しいです。

『フレームワークで楽できはずなのに、PHP覚えるより難しいって何!?』と思われるかも知れませんが、便利すぎて、できることが多くなりすぎた結果です。

フレームワークが登場するまでは、複数のプログラマーが同時進行で開発するなんてことは、綿密かつ重厚な取り決めを開発前にたっぷり時間を掛けて行わなければならず、それでも決めたルールが不十分で、原因不明なバグが発生して、よほどじゃ無いが安請け合いできない代物でしたが、それが、フレームワークで相当に軽減・解消されてしまうのですから、簡単なツールなわけはありません。

以上、PHPの学習を志す方、PHPを使ってお仕事をされている方に、ご参考まで。

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