製造業を中心とした、品質管理の現場における基本を学び、その知識を認定するのが、QC検定(品質管理検定)です。
1級から4級まであり、1級および準1級は、品質管理部門などで専門家として改善策の立案を行い、改善活動全体を遂行できるレベル、2級は製造などの現場で品質管理を推進、指導できるレベル、3級は現場で指示を受けて品質管理活動を行えるレベルとなっています。
「QC検定3級」に関する概要
資格・スキルとしての分類 | 民間資格 |
活用分野 | IT・製造業など |
用途 | 就職・転職 実用 |
標準学習時間 | 50~100時間 |
需要度 | |
習得しやすさ | |
習得・活用のための費用の低さ | |
在宅との相性 | |
資格・スキル単体での収益化 | |
他の資格・スキルへの展開 |
QC検定の受験資格は?
QC検定に受験資格はなく、何級からでも受験できます。実務経験も問われません。
ただし、2級以上は、品質管理の実務で得られる知識や改善能力がないと解けない問題が多く見受けられます。
QC検定3級の合格率は約50%で、実務経験がある方であれば、試験対策のみで合格できる方はいます。
QC検定3級は役に立つの?
QC検定3級以上は、主にメーカーへの就職や、技術職としての就職において、主として求められる資格とともに取得していることで、有利に働くことがあります。
ただし、QC検定合格者でなければできないことは特にないため、この資格の保有自体が決定的な採否を分けるほどではありません。
しかしながら、原材料から完成品まで、世界中のあらゆる企業や人が関わり、ISOのような国際規格も浸透し、雇用も流動化している中で、日本国内の1企業が徒弟制度のようにして品質改善を行っていくことは今や現実的でなく、教育研修を外注しているメーカーは少なくありません。
こうした背景から、QC検定合格者は、製造現場における共通言語を知っていることから、即戦力として期待されることは間違いありません。
QC検定3級は、製造現場におけるルールや常識、日常的に交わされる内容に関して、最低限の理解と行動が可能であることの目安として捉えることができる資格です。
あなたの専門技能に付加価値を付けるための資格と思っていただくのが正しい捉え方です。
また、品質管理部門にいる方は、結果としてQC検定を持っている方が多いです。資格手当などの対象になっている企業も多く、実用的な資格とも言えるでしょう。