2級FP技能検定の合格に必要な勉強時間は、広く150~300時間と言われていますが、そもそも、下限と上限が倍もあるレンジですから、信憑性があるとは言いにくいです。
受験者は、実務経験者が多いですから、勉強時間も様々です。
では、2級ファイナンシャル・プランニング技能士になるための効率的な勉強法は、あるのでしょうか。
実は、2級FP技能検定は、ややパターン化された傾向があるので、その傾向に沿って勉強を展開すれば、効率的に合格に近づく学習を積み上げることができます。
大きなポイントは、わずか3つです。
最近の法改正、税制改正を徹底学習しよう。
試験対象となる時期から、遡って1年程度までの新しい法・税制改正は、高い確率で設問に登場します。
完璧に暗記しましょう。
そのためには、最新版の教材で学ぶことは絶対条件です。
さらに、あなたが最新版の教材を手に取ったとしても、それで満足してはいけません。
なぜならば、書籍や教材は、当然ながら世に出るまでの間に、ある程度時間が経っているわけで、発売(発行)後、法改正に対する未対応部分の改訂、そもそも記載内容に誤りがある部分の訂正などがあるからです。
出版元や発行元のサイトなどを定期的に確認し、改訂・訂正が出ていないかに注意を払いましょう。
この点に関して、より確実性の高い方法を指向するならば、スクールや通信講座などを利用すると良いでしょう。受験対策のプロですから、抜けは基本的にありませんので。
過去問学習が非常に有用です。
資格試験学習の定番、過去問学習ですが、FP2級は、飛び抜けてこの有効性が高い試験です。
保証はしませんが、過去に出題された問題の焼き直し設問が多く、似たような問題が毎年多数出題されています。
ただし、先に上げた、法・税制改正が毎年必ずあり、過去では正解だったとしても、今は誤答、あるいは、そもそもそのような設問自体があり得なくなっているといった、時間経過による影響があります。
ですので、せいぜい過去5年分の過去問学習が、現実的には有効かと思われます。
模擬試験、予想問題集は必ず受けるべきです。
過去問は5年分しか役に立たないとなると、過去問反復学習では幅が狭い気がしますよね。
そこで、受験対策のプロが考えたものであることを前提とした、模擬試験や予想問題集で厚みを作りましょう。もちろん、最新版のみです。
以上を学習の軸として、過去問・予想問題トライアルで得点の少なかった分野を、学習教材で補い、再度、過去問・予想問題にトライするというサイクルを回すことが、2級FP技能検定の効率的な学習方法です。
尚、教材の選び方については、こちらの記事もご参照ください。
FP2級合格目指して、頑張ってください!