日本規格協会が主催する、QC検定1級は、とても難しい部類に入る試験です。
実務経験(受験資格に実務経験は不要です)と、十分な学習を必要としますが、まずは、実施日発表、申込期間と申込方法、受験手数料の支払い方法、試験日などについて把握しましょう。
試験の方式と試験会場
試験は年二回実施され、受験日時に合わせて、応募した試験会場に行き、筆記試験に臨むことになります。尚、試験会場は各都道府県に設置され、応募時に選択することができますが、QC検定1級のみ、他の級と設置都道府県が一部異なりますので、注意しましょう。
また、各回試験会場は変更される可能性があり、全ての都道府県に設置されるとは限りません。具体的な試験会場は、受験票に記載される形で、事前に公表はされません。県庁所在地でないところもあります。
尚、申込後の受験地の変更はできませんので、ご注意ください。
合格基準と合格率
合格ラインですが、マークシート方式の設問の内、品質管理の実践・品質管理の手法の両分野ともに50%以上の正答、かつ、総合得点で概ね70%以上の正答と、論述方式70%以上の正答の全てを満たすこととなっています。
合格率は約5%。非常に狭き門ですね。
試験日について
QC検定1級試験は、年二回開催されます。例年では、3月と9月に実施されています。
試験は、筆記用具(鉛筆・シャープペンシル・消しゴム)にて書き込むマークシート方式(90分)と、論述方式(30分)の二部構成になっています。
試験の申込期間
例年では、3月試験については前年12月上旬から約1ヶ月間。9月試験については、6月上旬から約1ヶ月間の申込期間が設けられています。
受検票の発送は、申込締め切り後、約3週間後に行われます。受検票の内容を確認し、約1ヶ月間の申込内容の修正が可能です。申込内容の修正ですが、受検者情報の訂正と、受験者自体の変更も可能です。ただし、受験会場の変更などはできません。
受験申込方法
個人申込は、インターネット受付のみです。
申し込み用ホームページから、メールアドレスを登録し、確認メール記載のURLをクリックし、フォームを入力します。申込完了メールが届いたら、申込手続きは完了です。
尚、1級の受験料は、本記事執筆時点で、1,100円(税込)です。準1級合格者で、一次試験(マークシート)を免除される方は、8,800円(税込)となっています。
また、団体受験もあり、こちらは受験料の割引があります。
ご自身がお勤めの会社に、団体受験を実施しているか事前に確認されることをお勧めします。会社で資格手当制度があったとしても、個人で申し込んで取得した場合は除外されるなどの会社の内規があるかも知れませんし。
また、大手資格スクールでは、「団体B受験」という制度を利用し、スクールの教室を試験会場として実施しているとこもあるようです。
受験手数料の支払方法
個人申込の場合、クレジットカードによる支払い、コンビニエンスストア店頭での現金払い/楽天ペイ/LINE Payいずれかでの支払いになります。
コンビニ払いの場合、支払期限を過ぎると自動キャンセルになるので注意してください。
合否結果発表
試験終了後、3日以内に、『基準解答』と呼ばれる模範解答がホームページ上に公開され、1ヶ月後を目処に合否がホームページ上に発表されます。
紙での試験結果通知書は、ホームページでの合否発表後、約2週間程度後になります。
以上ですが、内容は記事執筆時点での情報となりますので、最新の正しい情報については、日本規格協会グループホームページの試験要項(https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/qc/qc_next_kentei)などをご参照ください。
また、QC検定1級の最難関の一つ、論述問題対策については、以下もご参照ください。
皆さんの努力が、無事合格に結びつくのを心から願っております。頑張ってください!