3級FP技能検定(FP3級)は、短期集中学習で合格できる?

疑問に関するイメージ 金融

結論としては、できます

そもそも、3級FP技能検定は、80~150時間の学習で合格できると言われていますので、要点だけかいつまんで圧縮すれば、30時間程度でも合格レベルまで到達する事は可能です。

※実務経験者であれば、一夜漬けでも可能です。実際それで合格している方もいます。

とはいえ、純然たる試験対策にしかなりませんので、これで合格しても、実用スキルとはなり得ない方法ですし、あくまでも合格レベルまで到達できるだけですから、安定して合格できる水準かと言えば別の話ですので、本質的にはお勧めしません

ですが、ちゃんと紐解いて解説します。学習の流れとしては、以下の流れになります。

  • 参考書をまずは全て音読する。(気合いがあるのであれば写本する。)
  • 音読が終わったら、過去3年分の過去問を入手して回答に取り組む。
  • 過去問回答→答え合わせ→参考書で復習を、繰り返し3周(3年分×3周の9回)行う。
  • 参考書での復習は、暗記ではなく理解をする。

では、より具体的に解説します。

参考書は、最新版かつ・・・

最新版の教材で学ぶことは絶対条件です。理由は単純で、最新の法改正に対応したものでないと、全く意味が無いどころか、むしろマイナスであるためです。そうした意味で、過去問学習をする際にも注意が必要です。

さらに、あなたが最新版の教材を手に取ったとしても、それで満足してはいけません
なぜならば、参考書や教材は、当然ながら世に出るまでの間に、ある程度時間が経っているわけで、発売(発行)後、法改正に対する未対応部分の改訂、そもそも記載内容に誤りがある部分の訂正などがあるからです。
販売元や発行元のサイトなどを定期的に確認し、改訂・訂正が出ていないかに注意を払いましょう。

参考書の音読または写本

記憶に残すには、五感や身体要素の内、より多くの要素を使う方が、脳の構造上は有利とされています。
つまり、黙読(視覚だけ)より、音読(視覚と聴覚+身体の動き)や、写本(視覚+身体の動き)の方が、記憶に残りやすいといえますので、参考書は音読、写本を行います。

尚、人によって、歩きながらとか、耳で聞きながらとか色々適性は異なるとも言われていますので、自分に合った記憶法を実践してみることが重要です。

過去問繰り返し

繰り返し方にコツがあります。以下のルールを守って行ってください。

  • 正答は、全問終えるまではみない。
  • 全く分からない問題は、飛ばす。
  • 答え合わせの際は、自分の回答用紙、正答、参考書を並べる。
  • 答え合わせの際は、間違った問題と同じ内容を参考書から見つけて、マーカー等で印を付ける。
  • 正解したか間違ったかの履歴を、問題1問ごとに付ける。

間違った問題について、参考書にマーカーで引いた内容を集中的に、『理解する』ように学習します。単に暗記するのではなく、何故そうなる(そうなっている)のかを理解して、より記憶を強めてアウトプットしやすくするのが重要です。

尚、当然ですが、学科だけではなく、実技についても同様に行います。

過去問3周回って、合格点まで達していなかったら?

正直、諦めた方がいいです。3周回っても正答率が安定して合格水準に届かないということは、短期的な記憶法が向いていないと言って良いかと思います。
次回の試験のために、腰を据えて勉強することに集中しましょう。

 

以上のプロセスを、本当に集中的に行えば、1週間以内に完遂できます。

尚、1ヶ月前より1週間前の方が記憶として鮮明なのは当たり前ですので、1週間で合格すると言うより、残り1週間での復習や想起学習としては有効ですから、地道に勉強を続けてきた方も、直前対策として上記の様な仕上げをしておくのは良いと思われます。

想起学習とは、「忘れたことを思い出す」ための学習で、科学的にも効果が検証されている学習法です。
忘れた(脳の奥にしまい込んだ)ところから思い出された記憶というのは、より定着が強くなりますので、『繰り返し行う』という行為自体が、学習としては基本的に絶大な有効手段になります。

後、当然ですが、試験前日は、睡眠を十分取って、体調万全で臨みましょう。

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