FP2級試験は、「ライフプランニングと資金計画」、「リスク管理」、「金融資産運用」、「タックスプランニング」、「不動産」、「相続・事業承継」の6分野各10問ずつ、全60問から構成されています。
本記事では、「タックスプランニング」分野について、出題傾向や勉強法について解説いたします。
「タックスプランニング」分野の頻出項目はこれです。
「各種所得の内容」「法人税」分野の出題頻度が最も高く、次いで「損益通算」「所得控除・税額控除」「所得税」「消費税」も出題頻度が高いです。
尚、各種所得の内容については、実技試験でも頻出項目ですので、ここは入念に勉強しておくべきところです。学科試験においても、「所得税の計算の流れ」、「10種類の所得」、「各所得の計算・課税方法」は確実に覚えましょう。
個人・法人共に、住民税と事業税については、出題が極端に少ないですが、基本的に「タックスプランニング」の全般に出題範囲は広がっていますので、頻出項目だけにフォーカスしすぎる学習はお勧めしません。
いずれも、問題文としては回答が文章である場合は『最も適切なものはどれか』『最も不適切なものはどれか』のような形で、回答を選択する形式となっています。
計算方法が問われます。
学科試験では、計算問題は出題されませんが、答えを求めるための計算方法を問われる出題が頻出していますので、何の数値を扱って求めるのかといった計算式を、確実に覚えておく必要があります。
また、税や控除については、要件、対象、限度などについて問われますので、制度の仕組みを頭に入れておく必要があります。
所得控除については、「医療費控除」「配偶者控除」「扶養控除」といった確定申告をベースとした出題が多いです。尚、実技試験では確定申告書の読み取り問題が出題されます。
法人税務については複雑ですので、教材にあるイラストになった図式を頭に入れておくと良いでしょう。
試験での問題文や回答選択肢に下線を引きましょう。
計算方法を問われる出題に関しては、回答選択肢は必然的に「●と×により、△を限度として求められる」や「●は×%である」というように、式を構成する値が文章に含まれる形になります。
こうした問題文で求めて欲しい値や、計算式を構成する値に下線を引くなど、目印を付けることで、読み間違いの回避や、回答見直しの際の確実性を上げることができます。
何を問われているのか、解答文の何がキーポイントなのかを明瞭にしておくと、早読みして見間違いしてしまって失点するということを防げますので、お勧めです。
以上、FP2級資格の取得を目指す皆様の一助になれれば、幸いです。
合格目指して、頑張ってください!