FP2級試験は、「ライフプランニングと資金計画」、「リスク管理」、「金融資産運用」、「タックスプランニング」、「不動産」、「相続・事業承継」の6分野各10問ずつ、全60問から構成されています。
本記事では、「不動産」分野について、出題傾向や勉強法について解説いたします。
「不動産」分野の頻出項目はこれです。
「不動産の取引」「不動産に関する法令上の規制」項目からは確実に出題されます。次いで「不動産の見方、税金、有効活用」の各項目も出題頻度が高いです。
不動産の取引に関しては、2020年に瑕疵担保責任から名称が変わった、契約不適合責任と、媒介契約の種類。後、土地の価格についての設問も多く出題されていますので、公示価格、基準地標準価格、固定資産税評価額、相続税評価額について、詳細を覚えておきましょう。
法令上の規制からは、借地借家法、建築基準法、都市計画法の内容が問われます。普通借地権、定期借地権、土地の用途制限などは確実におさえておくべきです。
尚、「不動産の最新の動向」項目から出題される確率はかなり低いですが、この項目からの設問は、予想が立てにくいので、難問となることが多いです。
いずれも、問題文としては回答が文章である場合は『最も適切なものはどれか』『最も不適切なものはどれか』のような形で、回答を選択する形式となっています。
計算問題は、実技試験の方で出題され、建ぺい率・容積率の計算などが出題される傾向があります。
具体例と共に正確に記憶しましょう。
期限、基準日、適用条件などが、具体的な例と共に出題されますので、ケースをイメージして法律、規定、契約を頭に入れておく必要があります。
特に、「最も不適切なものはどれか。」と問われる設問が多く、回答選択肢でも「●●という特例がある。」「××することができる。」「△△する義務がある。」「□□することはできない。」など、否定・肯定・任意・強制・除外など多様な文末が入り乱れていることが多く、読み間違いしやすく、また、そもそも細かな数値を覚えた上で、問題文の前提に適合するかどうかを判断できる形で記憶しておかないと、正答できません。
試験での問題文や回答選択肢に下線を引きましょう。
上述のように、文末によって意味が全く変わってくる似たような回答選択肢が並びますので、その文章が全体を否定しているのか肯定しているのかなどを見間違えないよう、適宜下線などの印を付けて意識的に理解するようにすることで、読み間違いの回避や、回答見直しの際の確実性を上げることができます。
何を問われているのか、解答文の何がキーポイントなのかを明瞭にしておくと、早読みして見間違いしてしまって失点するということを防げますので、お勧めです。
以上、FP2級資格の取得を目指す皆様の一助になれれば、幸いです。
合格目指して、頑張ってください!