日商簿記2級取得を志す方に向けて、インターネット上では、受験者の勝因分析、いわゆる勉強のコツや、敗因分析、いわゆる公開したポイントなどが多く語られています。
そこで、そうした受験者の声を俯瞰的に読んで、それぞれまとめてみましたので、以下に紹介します。
合格者が語る、勉強のコツ
日商簿記2級に合格するための勉強のコツは、合格者の経験やアプローチによって異なりますが、一般的な傾向として以下のポイントが挙げられています。
スケジュールの立て方
早めにスケジュールをたて、試験までの期間を適切に確保しましょう。短期間での集中勉強よりも、長期間にわたって徐々に知識を蓄積する方が効果的です。
科目ごとの理解
日商簿記2級には複数の科目が含まれています。各科目に対して理解を深め、苦手な科目にも時間をかけることが重要です。バランスよく勉強することで全体の理解が得られます。
過去問の活用
過去の試験問題を解くことで、出題傾向や難易度を把握することができます。また、問題を解くことで実践的なスキルが向上し、試験に臨む自信にもつながります。
ただし、以下の参考記事にも記載していますが、新試験ではない過去問は役に立ちませんので、注意してください。
解説書や参考書の活用
解説書や参考書を使用して、基本的な知識を理解しましょう。分かりにくい部分や重要なポイントはメモを取り、反復して復習することが効果的です。
グループ学習や相互補完
仲間と一緒に勉強することで、理解が深まることがあります。質問しあったり、知識を共有することで、新たな視点を得られるかもしれません。
効果的なノートの取り方
重要なポイントや難しい箇所をまとめたノートを作成し、定期的に復習しましょう。ノートは自分自身で理解したことを整理するための有益なツールとなります。
模擬試験の受験
試験本番と同じ状況で模擬試験を受験することで、試験に対する緊張感を和らげ、タイムマネジメントのスキルを向上させることができます。
以上のポイントは、合格者たちが実際に経験した効果的な勉強方法なようです。ただし、個々の学習スタイルや強み・弱みによって最適なアプローチが異なるため、自分に合った方法を見つけることも重要ですので、より具体的な勉強方法に踏み込んだ実例についても、以下に挙げたいと思います。
物語をつくる
会計用語や法則を理解するために、それらを実生活のシチュエーションに結びつけて物語を作る方法があります。具体的な例を考え、それを通じて理論を理解することができます。
教えることを意識する
他者に教えるつもりで学ぶことで、自分の理解度を確認できます。友達や家族に教えると、自分の言葉で説明する必要があり、それが深い理解につながることがあります。
音声教材の活用
聴覚的に情報を取り入れることで、視覚や読書だけでは得られない理解が深まることがあります。音声教材やポッドキャストを利用して学ぶことができます。
アプリやゲームを活用
会計用語や原則をゲーム形式やアプリで学ぶことができます。これにより学習が楽しくなり、同時に理解も深まることがあります。
イラストやダイアグラムの作成
複雑な概念やプロセスを理解するために、イラストやダイアグラムを作成することが役立ちます。視覚的な表現を通じて理解を図ることができます。
楽しい記憶法を採用
面白い言葉遊びやキーワードを使って、暗記が苦手なポイントを楽しく覚える工夫をすることがあります。ユニークで記憶に残る要素が理解を助けることがあります。
勉強の仕方によっても、記憶しやすいしにくいが個人個人で異なります。様々な勉強方法を試してみて、自分に合うものを見つけてから、学習に取り組んでみてはいかがでしょうか?
不合格者が語る、後悔
そして、一方で、不合格となってしまった際に公開したことについてもまとめてみました。
時間管理の不足
試験時間内に全ての問題に取り組むことができなかったり、特定の問題に時間をかけすぎたりすることが、不合格の原因となることがあります。
基本的な理解の不足
日商簿記2級は基本的な会計原則や簿記の基礎知識が必要です。これらの基本が不十分だと、問題を解く上での理解が足りなくなります。
過去問の不足
過去の試験問題を解くことで、出題傾向や問題の難易度を理解することができます。これを怠ると、本番の試験に対する不安や対策の不足が生じることがあります。
不十分な復習
勉強をしても、定期的な復習が不足していると、知識の定着が難しくなります。特に難易度が高いと感じた箇所は、繰り返し復習することが重要です。
試験対策の不備
試験の進行や形式、出題スタイルに慣れていないと、本番で緊張してしまい、正確な解答が難しくなります。模擬試験の受験や試験直前の確認が大切です。
専門用語への理解の不足
簿記や会計は専門用語が多く、それらを理解できないと問題を解く上で支障をきたすことがあります。
総じて言えることは、「勉強時間が十分でない」ことでしょうか。また、上述の合格者の勉強のコツと逆の公開も多いですね。
つまり、合格者の述べた重要な点で手を抜くと、不合格の可能性が高くなると言うことに大きく関係性があると言えます。
以上、ご参考までにて。