最も食いっぱぐれないプログラミングスキル「C言語」の特徴と学習について気をつけるべき事。

プログラミング イメージ IT/web

C言語は、1972年にアメリカで誕生し、今でも人気で様々な開発分野で活躍しているプログラミング言語です。
C言語の思想や機能を参考として後から誕生したプログラムは山ほどありますが、今だにその地位が揺らぐことのない、最も汎用的なプログラミング言語の一つです。

皆さん、HTMLやPHPなどのスクリプトを書いたことはありますでしょうか?そうしたWeb系のスクリプトで、『この処理にメモリのどこからどこまでを割り当てるか』のようなことを考えたことも行ったことも無いかと思います。裏を返せば、そんなハードのことは、プログラムなりその後ろのプラットフォームなりが勝手にやってくれるからです。つまり、ハードのリソース管理は汎用的な何かがやってくれていて、そこは直接はコントロールできないという限界がある言語です。

C言語は、こうしたメモリの厳密な割当をプログラムから行えるため、適切な記述さえできれば、他の言語に比べてより高速に動作が可能なものが作れます。
処理速度は、プログラミング言語における最重要要素の一つで、C言語が汎用的に活躍できる理由の一つでもあります。

「C言語」に関する概要

資格・スキルとしての分類 スキル
活用分野 IT
用途 副業
独立開業
就職・転職
実用
標準学習時間 100~200時間
需要度 5.0
習得しやすさ 3.5
習得・活用のための費用の低さ 3.0
在宅との相性 4.0
資格・スキル単体での収益化 4.0
他の資格・スキルへの展開 3.5

C言語の学習は難しいの?

C言語は、プラグラマー適性が無い方には、おそらく挫折してしまうであろう難度ですので、最初に学ぶプログラミング言語として選ぶのは、正直あまりお勧めできません。
と申しますのも、上述の通り『メモリの厳密な割当をプログラムから行える』ということは、そこまでプログラムで管理しなければならないわけでもあり、覚えることが多いためです。しかも、単なる暗記ではなく、流れからどのように書くべきなのかという俯瞰的な仕組みの学習も必要で、記憶力以外の能力も問われます。
もし、あなたが、何かしらのプログラミング言語をマスターしてからC言語に触れるのであれば、おそらく戸惑いは大きいものの、『え?こんなこともできるの?』という、知らなかったことに対する好奇心が勝るのではないでしょうか。

もう一度言いますと、初学者がC言語を最初に選ぶことは、あまりお勧めできません。少なくとも独学はお勧めできません。

C言語で活躍できる場は?

全部。とは言いすぎですが、C言語が動く環境があるならば、多くの分野の開発において、選択優先度が高い言語だと言って良いでしょう。少なくとも「組み込みシステム開発」「業務システム開発」「OS開発」においては、圧倒的にC言語です。

組み込みシステム開発

電子機器を動かすためのプログラムのことを指します。電子機器に組み込むシステムなので、組み込みシステム開発といいます。
電子機器とは、炊飯器のような家電から、車載機器、工作機械のような産業用機器などを指し、あらゆるものの特定の用途を機能実装するためのプログラミングをC言語で行います。
例えば、家電なんかですと、物理的に、あるいは、価格的に、積めるメモリの量が限られますから、メモリ管理を行えるC言語はうってつけのプログラミング言語というわけです。

業務システム開発

仕事を行う際に使用するシステム、例えば企業の勤怠管理システムのような汎用的なものから、電車の運行管理システムや工場の生産ラインといった特定用途の大規模システムまで多様なものを指します。
例えば、工場の生産ラインでは、1日何個の製品を作れるかが重要になるため、処理速度の速いプログラミング言語で開発しないと話になりません。
また、昨今、勤怠管理などの企業における総務人事会計サービスが爆発的にクラウド化していますが、それだけ膨大なデータをインターネットを介して処理する上で、やはり処理速度の速いプログラミング言語が背景にあるわけです。

OS開発

これはほとんど説明不要ですよね。WindowsやiOSなどです。メジャー所2つ挙げておきながら申し訳ありませんが、iOSはC言語で開発されていますが、WindowsはC言語ではありません。

C言語を習得するメリットは?

上述の通り、活躍できる場が広いため、食いっぱぐれにくいのが最大のメリットではないでしょうか?

食いっぱぐれにくい

就職、転職に有利なだけではなく、個人でサービスを立ち上げる事も、独立することも十分可能です。営業面さえ安定すれば、確実に独立してやっていけると言って過言ではありません。
それほどまでに言えてしまうほど、仕事がなくなる可能性が極端に低いスキルです。

他のスキルに展開しやすい

C言語を学ぶと言うことは、コンピュータの挙動について学ぶことでもあるので、嫌でもコンピューター・ハードウェアの仕組みや動作に詳しくなれます。
また、C言語の面倒なプログラミング体系を学べば、他のプログラミング言語がシンプルすぎて不安になります。
プログラミングの基礎練みたいなものがC言語です。基礎練ほど辛くてやりたくないものはありませんが、基礎練きっちりこなしている人は上手ですからね。

C言語を学ぶうえで気をつけるべき事は?

何よりも、挫折しない工夫をすることです。
プログラミング言語学習の第一歩として、まずは、自分でC言語によって作りたいものを決めるべきでしょう。これが無い、あるいは、本気でないのであれば、挫折する可能性は非常に高くなります。
その上で、他の簡単な言語を学んだ上でC言語に触れるのも立派な工夫ですし、嫌でも学習しなければならないよう、専門学校、スクールや教材にお金を掛けるというもの十分な工夫です。
プログラミング言語学習は、とりあえずはじめようという方はもの凄く多いのですが、挫折率が異常に高く、一説には7割以上も挫折するらしいです。

 

いかがでしょうか?
これからプログラミングを学んでみようかと思う方、C言語は王道かつ人気言語ですので、習得することのリターンは大きい、正しい選択であることは確かです。
ただし、プログラミング言語として難しい部類に入りますので、十分に覚悟を以て取り組むことをお勧めいたします。

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