未経験からIT分野に飛び込むなら、iOSエンジニアがオススメ!

iOSエンジニア・iOS開発イメージ IT/web

iOSエンジニアとは、iOS、つまり、Apple社の製品である、Mac PC、iPad、iPhoneなどで動作するアプリを開発する技術職を指します。
iOSエンジニアの手によって作られた様々なアプリが、皆さんが普段目にしているApp Storeに並んでいるわけです。

ご存じの通り、iPhoneは日本国内ではAndroidを凌ぐシェアを誇っています。世界的に見ても、2023年2月には、機種(端末メーカー)別で唯一前年比を上回る出荷台数を記録し、Android陣営を1社で切り崩しており、ますます市場が広がっている分野です。
こうした状況から、当然ながら、iOSエンジニアは常に人材不足であり、未経験からでもしっかりとした能力を身につけていけば、就職やフリーランス起業において非常に有利な立場になれます。

iOSエンジニアになるには、何を身につければいいの?

iOSエンジニアがアプリ開発を行う上で、当然ながら、プログラミングを学んでいる必要があります。iOSアプリで使用される主要言語は「Swift」と「Objective-C」です。
特に重要な言語は、「Swift」です。「Swift」は、Apple社が開発した言語であり、当然ながらiOSに最適化されている言語です。一方、「Objective-C」は、「Swift」が登場する前に使用されていた言語です。そのため、iOSエンジニアになるためには、「Swift」が必修のプログラミング言語です。

尚、iOSアプリには、ダウンロードして端末上で動作させる「ネイティブアプリ」のほか、ウェブブラウザ上で動かす「Webアプリ」というものもあります。
Webアプリの場合は、ブラウザに依存した出力が必要となるので、「HTML」「CSS」「Javascript」といったフロントエンドコード、ウェブサーバで動作する「Python」「PHP」などのバックエンドコードの勉強も必要となります。
とはいえ、いきなり多くの言語をマスターするのは大変ですから、まずは、iOSのネイティブアプリ開発を習得するために「Swift」に集中しましょう。

「Swift」はプログラミング未経験でも大丈夫?

結論からいえば、未経験からでも比較的容易に使いこなせるようになります。オープンソースであるため、活発な情報交換がされており、インターネット上で様々なサンプルコードを目にすることができますし、そもそも、Apple公式の開発言語ですから学習素材も多くあります。
また、開発に際して、ライセンス料や特殊なソフトウェアの購入などは必要ありません。無料で始めることができます。

しかし、企業の開発現場においては、Apple社が開発した総合開発環境である「Xcode」を使って行われることが主流になっているため、「Xcode」に関する知識やスキルは必須と言えるでしょう。

実際のiOSエンジニアの仕事はどんなもの?

App StoreにならぶiOSアプリは、Apple社の審査を通過してはじめて掲載されているものです。審査に通るためには、都度アップデートされるiOSの仕様を理解し、不具合が生じないようにアプリ管理をしていくことが必要です。

このApple社により公開されるドキュメントのチェックや、Apple社公式カンファレンスへの参加なども、iOSエンジニアの仕事になりますし、開発実務と同等かそれ以上の業務になります。
ここで少しだけ問題になるのは、基本的にApple社による情報は英語で公開されることです。そのため、翻訳ソフトを使いながらでも十分ですが、英語の文章を読み解く能力もある程度は必要とされます。
情報収集の手間と英語に抵抗があるのでしたら、企業に就職する(就職して他のスタッフなどと分業する)、乗り越えられるのであれば、フリーランスとして独立するというのを分けるくらい、ウェイトが高い業務になります。

iOSエンジニアはきついって聞きますが・・・?

はい。開発の現場は、何の分野でもキツいです。それは、”結果が全て”の実力主義であるためです。腕一本で評価が決まります。
ちなみにですが、アプリやWeb分野の開発職は、大卒も、専門卒も、独学たたき上げの中卒もいる現場であり、学歴による、採用ハードルや年収キャップなどというものはほとんどありません。『どれだけきっちり学習してきたか』あるいは『どれだけのものを作ってきたか』で採否が決まり、そして、『入社した上でどれだけ活躍するか』のみで評価されると言っても過言ではありません。

『実力主義最高!夢がありますね!』と思ったそこの方。もうひとつ、iOSエンジニアがキツいと言われる理由があります。それは、Appleによる仕様変更です。iOSエンジニアの仕事として、Apple社により公開されるドキュメントチェックを挙げましたが、これはすなわち仕様変更内容の把握のことで、変わる仕様に合わせて、それまで作ったアプリのチェックと改修を続けていかなければならないと言うのが、結構キツいです。
開発者に向いている方の性質として、作り終わったら新しい物に興味を向けたいというものがあるのですが、iOSエンジニアは、アプリを作り終わったとしても、保守改修、テストテストの日々が避けて通れません。もちろん、こうした仕様変更やテストは、新人の仕事だったりしますので、多くの方がここでギブアップすることになります。
逆に言えば、派手なアイデア、高度なプログラミングスキルを持つ方だけが生き残るような業界ではなく、アップデートされる知見・技術を追いかけて、継続して勉強することが苦手でなければ、iOSエンジニアとして長生きできるところでもあります。

iOSエンジニアの年収は?

最も重要なところですね。
iOSエンジニアの正社員の平均年収ですが、求人サイト「求人ボックス」のデータによると、約650万円とありましたが、様々な情報源で数ヶ月も違わないうちに、約700万円だ、約750万円だと、要するに、どんどん右肩上がりに需要が増えていて、それにつれて平均も上がって行っている状況のようです。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」では、2019年で平均556万円ですので、IT関連の職種の中でも明らかに高水準です。

結局、iOSエンジニアになるにはどんなスキルが必要なの?

  • 「Swift」プログラミングスキル
  • 総合開発環境「Xcode」に関する知識やスキル
  • Apple社の公表情報収集に掛ける手間と、読み解く英語力

以上3つが必要となります。上2つは必携スキルですね。
尚、実際のアプリを作る際には、当然ながら入力された情報を保存したり、保存した情報を取り出したりするような機能があれば、データベース関連の知識も必要になりますし、複数人のプロジェクトであれば、開発チーム内のコミュニケーションスキル、専門用語の基本的な理解が欠かせません。
あくまでも上記のスキルをベースとして、関連する多方面の知識を展開していく必要があります。

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