義務教育でもプログラミング学習が組み込まれ、数十年後には、プログラマーでなくても、プログラミングの一般知識を多くの方が持つようになることで、日常生活への変化は大なり小なり確実に生まれるのではないでしょうか。
若手社員が「主任、営業進捗のExcelファイル、マクロ改訂しときましたー。」みたいな光景が一般的になるのでしょうか?
プログラミングは、初期投資が少なくはじめられ、需要が大きいスキルですから、一度はやってみよう、やってみたいと思われる方も多いのではないでしょうか。
自分の適性を見極めつつ、プログラミングの勉強を着実に行うための初歩について解説します。
何のプログラミング言語を学ぶかで悩まないこと。
プログラミングをマスターして作りたいモノがある!などの明確な目的があれば別ですが、そうでなければ、結論的には、できるだけ単純で、新しめで、定番のプログラムであれば、まずは何でもいいです。
昔からある言語は、難解なものが多く、マイナー言語はそもそも学習教材が乏しいからです。
Python、PHPあたりが、言語的には平易で、人気もあって身につけばそのまま職になりますので、適切な選択肢だと思います。
どんな言語があって、どういう特徴があるのかについては、以下の記事で網羅していますので、参考にしてみてください。
一つの言語をある程度学習すると、やりたいことや、それに向いた言語が何かが分かってきますので、最終目標はある程度分かってから決めるでも、問題ありません。
いきなり書籍を購入して学ぼうとしない方がいい。
プログラミング学習は、基本的にパソコンを操作して、実際にプログラムを書いて学ぶことになります。
書籍は、体系的にプログラミングを学ぶ上で重要ではありますが、まずは気軽にプログラムを書いてみて、そこで不思議に思ってから、書籍に学ぶという形が効率的です。
単純に、キーボードに両手を置いた状態で、書籍を開いた状態も保ち、書籍とモニターに目を移すということは、動作として効率的ではないとも言えます。
無料のオンラインプログラミング講座で学ぶ。
インターネットって、やっぱり素晴らしいですね。最近は、何でも無料で結構なサービスを受けることができます。プログラミング学習もその一つ。
Progate、ドットインストール、paizaラーニングなど、初学者向けの一部の動画講座を無料で提供しています。
これらを利用すれば、最低限、プログラミングというのはどういうもので、どうやって勉強するのか、そして、自分は向いているのかを知ることができます。
無料講座を利用して、その先、書籍や講座入会など、お金を掛けて本腰を入れるべきなのかを判断するようにしましょう。
開発環境を構築してみる。
プログラミング学習を続けてみようと思ったら、自分のPCに、開発環境を構築してみましょう。
無料講座の一部には、開発環境構築方法の解説もしてくれる物もあります。それがなければ、インターネットで「(プログラミング言語名)+開発環境構築」と検索するなり、書籍を購入して、それに従って必要なソフトウェア等をインストールしていけば、簡単にあなたのPCをプログラミング用マシンに変えることができます。
作りたいモノが思いつくのであれば、独学で。
ここまで、初歩の初歩を乗り越えた時点で、作りたいモノが思いついた!という方は、そのものを作るべく、独学で突き進むのもアリです。
プログラミング学習においては、物を作る楽しみこそが重要な継続要素です。
目標物があれば、意欲的に自主学習を続けることは十分可能です。
一方、『就職のため』にとか、『とりあえず知っておけば便利』という、漠然とした目的しかまだ持てていない方が独学で学びを続けようとすると、プログラミングの初級から中級の間で、かなり高い確率で飽きて止めてしまいます。
作りたいモノが見つかるまでは、目標を無理に設定するのではなく、プログラミングスクールなど、受動的に学べる環境に身を置くことが最適解です。
それこそ、上述のオンラインプログラミング講座がしっくりきたならば、そこに課金するとかでもよいでしょう。
初学者が、楽しみを知る前に挫折しないためのスタートをどう切るかについて、経験則から一つの方法論を以上差し上げます。
学習法はひとそれぞれですが、ハードルを最初から高く設定せず、気軽にはじめてみてください。