コードやプログラムの学習や実装において、インターネットは、本当に便利です。『あれってどんな書き方だったっけ?』と検索すれば、ほとんどの場合、すぐに答えを得られることでしょう。
CSSなんかは、ネット上に載ってないことはないのでは?と思われるかもしれませんね。
正直、『CSSの書き方』『●●はCSSでどう書くか』『CSSで××できるか』などは、ほぼ全て、誰かに習うまでもなく、ネットで解決できるでしょう。
私も、分からないことや忘れたことは、親切な方が書いたネット上の記事に頼ることは多々ありますし、非常に助かっています。それでも、ネットで調べるだけでは足りないこともあるのも実感しています。
そこで、CSSに焦点を当てて、ネットで調べて学ぶのが難しい事は何だろう?というケースを以下に具体的に挙げてみたいと思います。
Webサイトは成長する。
CMSがWebサイトに組み込まれていることが多い昨今では、クライアントが自らの手でサイトを更新し、ページを追加していきます。
「この枠に入るのは30文字まで」「ここの画像は150px×80px」など、全てぎっちり決め毎があって、その通り運用されるのであればいいですが、未確定な状況を想定してレイアウトが破綻しないように組むとなると、CSSの様々なプロパティの特性について知識が必要となります。
このあたりに目が向かないと、納品直前に問題化したり、納品後不具合緊急対応なんていうことにもなりかねません。
他人が書いたコードを修正しなければならない時もある。
結構な大企業でも、CSSの中身レベルまで仕様書が存在しているケースは滅多にありません。最低限の書式、記法、命名ルールくらいは決まっていても、せいぜいその程度です。
そして、書き方は人それぞれですので、誰かの書いたコードを読んで修正をしなければならないとなると、CSSを読み解く力が問われます。
コッチを直すとアッチが崩れる(そして、アッチは修正対象ページではないので、気づかないままリリースされる)とか、よくある状況ですので、CSS全体を読んで修正すべき対象だけを正しく修正できるようなスキルが求められます。
爆速コードを書いてと言われる。
PageSpeed Insightsなどの、Webページのベンチマークツール指標を気にされるお客様も多いです。そうしたツールで算出される表示速度を最高レベルに保つ、指摘される問題を全て排除するなど、コードを書ければいいという話ではないオーダーが、たまにあります。
ファイルの持ち方や読み込ませ方、レイアウトの切り方や用いるべきプロパティなど、様々な知識が必要となります。
CSSガイドラインを作成してと言われる。
CSSを書きながら、そのCSSがメンテナンスできるよう、仕様書作成を迫られることも稀にあります。そうなると、そもそも仕様書とはどういうものかという知識が必要になりますし、仕様書を充足するためには、CSSのどういうことを書けばいいのかを知っている必要があります。
以上のようなことは、上述の通りCSSが単に書けるだけでは超えられないことが多いケースで、根本的なところからCSSを理解していることが求められます。
そうした意味で、結構嫌がられる仕事でもありますので、もしあなたが、手を挙げることができるのであれば、重宝されると思います。
こうしたことを軽々クリアできると、いっぱしのフロントエンドエンジニアと言えるのではないでしょうか。