先端分野で活躍するならプログラミング言語「Python」を学ぶべし。

プログラミング言語Pythonイメージ IT/web

1991年に登場したPython(パイソン)という言語、当初はできることが少なすぎて、処理速度も平凡で、日々生まれては消えるプログラミング言語の一つと目されていました。
ところが、今やAI、フィンテックといった先端領域で大活躍する言語になっています。何故、そんな変貌を遂げたのでしょうか?

Pythonで作られている有名なものたち

まずは、わかりやすく、どんなところで使われているのでしょうか?

AI Pepper
Webアプリ Youtube
Instagram
Amazon
Dropbox
Reddit
Pintarest
デスクトップアプリ BitTTorrent
Anki
Evernote
仮想通貨 Bitcoin
エンターテイメントサービス Netflix
Spotify
データ解析・分析 tableau

あくまでもごく一部ですが、少なくともいくつかは皆さんもご存じでしょう。とにかく、超大規模サービスを構築する上で選ばれているプログラミング言語が、Pythonというわけです。

何故、Pythonが選ばれているのか?

冒頭では、Pythonをまるでポンコツのように言いましたが、では、見捨てられずに、何故こんなにも選ばれるようになったのでしょうか?

Pythonが選ばれた理由は、当時も今も最強プログラミング言語である「C言語」と、亜流の「C++」との相性が抜群で、『C言語に任せる必要が無い簡単な処理だが、Cで書くのは面倒』というものを、Pythonに簡単に任せられるという事が、プログラマー達にとって、Pythonを拾い上げる大きな理由の一つでした。
メイン言語を補完して便利にするという立ち位置で、様々なライブラリ(様々な機能を提供する汎用的な断片プログラム群)が出来上がっていき、さらに、そうしたことを見越してか、pipというパッケージマネージャー(色々ライブラリを追加していくと、どこかで衝突エラーがでるので、それを整理整頓してくれる機能群)も持っていたことで、C言語の手下として重用されていったわけです。

こうした経緯の中、元々大規模サービスはC言語の主戦場であったため、例えばGoogleが、Pythonに手を伸ばし、結果として先端分野はPythonが占めるようになってきたわけです。

では、何でもPythonでいいってこと?

そうはならないのが、プログラミングの難しいところです。結局、Pythonは、CやC++との相性がいいだけで、以下の様な不得意分野があります。シンプル言えば、Pythonではない言語が独占的に採用されている分野です。

  • Windowsアプリ
    Microsoft社ですので、C#やVisualBasicの方が明らかに向いています。まぁ、Pythonで作れないこともないですが、敢えて選択する意味はありません。
  • スマホアプリ
    Androidは「kotlin」、iOSは「Swift」と、ともに主開発言語の方向性が決まっていますので、こちらもPythonで作れないこともないですが、敢えて選択する意味はありません。

銀行の勘定システムとか、歴史的にがっちり特定プログラミング言語が決まっているものなど、こうした意味では挙げればキリがないのは確かです。

尚、一般的に「Pythonは処理速度が速くないので、高速演算を必要とするサービス全般、規模全般に向かない」という話もありますが、Python単体ではそうですが、高速演算はそれこそCに渡して実行させれば問題ないわけで、あまり関係ありません。上述の有名サービスも、Python+Cで動いています。

・・・ということは、皆さんお気づきですね?

Pythonは、学習するプログラミング言語としてお勧めですか?

お勧めです。読みやすいプログラムで、参考書籍、学習方法、サンプルプログラムなどが豊富にあり、初学者でも比較的学びやすいプログラミング言語です。

当然、学んだことのリターンである、就職、転職、副業、独立開業にも活かせる有力なスキルと言えます。

ただし、Python単体だけですと、大規模なサービス開発はまず無理で、仮に有名ドコロに就業しても端役になるでしょう。なにせ、もはや人気言語であることは知れ渡っており、学習者、収得者ともに増えていますから。

ステップアップ、独立開業を目指すのであれば、Pythonのライブラリの先にある「C言語」も習得しておくべきでしょう。
もちろん、C言語は学習難度が高いプログラミング言語ですので、Pythonを習得し、サービスをある程度作れるようになってから、取りかかるべきです。焦って両方一気に学ぼうとすると、高確率で挫折しますので。

Pythonの学習方法は?難しいの?

学習方法のバリエーションは多くあります。
例えば、初歩の初歩であれば、「Progate(プロゲート)」「ドットインストール」などのプログラミング学習サイトで、無料でイラスト図解を見て学べるところがありますから、まずはそのあたりからはじめて、自分に向いているかどうかを見極めるのがいいでしょう。

もし、それらで学習してみていけそうであれば、スクールやオンライン講座などで本格的に学んでみることをお勧めします。

多少(CやJavaに比べたら大したことありません)の決まり事を覚えてしまえば、正直、ある程度のものを作れるようになるまでは、それほど時間を要しません
裏を返せば、Pythonが全く理解できないのであれば、プログラマー適性がないと考え、他のことに時間を使うことをお勧めします。

独学でも当然マスターできますが、正直、先端分野で使われているだけあって、ライブラリや主用途がどんどん増えたり変わったりしますから、スピード感があり、確実な方法で学習を進めることを、今はお勧めします

いかがでしょうか?先端分野で開発者として活躍を目指すのであれば、Pythonです!

 

タイトルとURLをコピーしました