メディカルクラーク®とは、医療事務職のための検定試験の名称で、職種名としても使われます。年間2万人以上が受験する、日本医療教育財団が主催する民間資格です。
医療事務資格は様々ありますが、その中で最も人気の資格が、このメディカルクラーク®(医療事務技能審査試験)で、昭和49年に創設された長い歴史を持っています。
メディカルクラーク®に合格していないと医療事務職に就けないというものではありませんが、延べ受験者数は163万人を越えており、医療業界では知名度が高く、医療事務職への就職活動、転職活動において力を発揮する資格です。
尚、合格すると「メディカルクラーク®」を名乗ることができます。
「メディカルクラーク®(医療事務技能審査試験)」に関する概要
資格・スキルとしての分類 | 民間資格 |
活用分野 | 各種医療機関の事務職(医療事務職) |
用途 | 就職 転職 実用 |
標準学習時間 | 100~200時間 |
需要度 | |
習得しやすさ | |
習得・活用のための費用の低さ | |
在宅との相性 | |
資格・スキル単体での収益化 | |
他の資格・スキルへの展開 |
尚、メディカルクラーク®(医療事務技能審査試験)資格には、「医科」と「歯科」に分かれています。「医科」は年12回(毎月)、「歯科」は年6回(奇数月)、受験機会があります。
民間資格で、他にも類似資格が多数あるならば、必要性は低いのでは?
医療事務職に就かないのであれば、当然ながら全く価値がないといって良い資格です。資格を取得したことによって、独占業務があるわけでもありませんから、確かに絶対に取らなければならない資格でもありません。
しかし、医療事務関連の資格の中では、国内最多受験数を誇り、歴史も最長ですので、就職・転職において、この資格を持っている競争相手が居る可能性は高いわけで、もし、その方と同じ実力であった場合に、資格の有無で判断される可能性は、当然ながら想像できると思います。
ですが、「メディカルクラーク®資格を取る意味が無い」という意見も確かに少なくありません。これはおそらく、類似資格に比べて、試験内容が簡単で在宅受験ができ、受験資格も無いという、ハードルの低さから相対的に言われているのではないかと思います。資格自体が無価値ということではないと思います。
医療事務実務に直結する資格を有しているということは、雇用主からすれば、基本的な事はわかっていることの証左として理解するところですので、持っていても持っていなくても同じとは思われません。
取得しておいて損はない資格であることは確かです。
メディカルクラーク®資格で、できること
医療事務全般の技能を問う試験ですので、医療事務全般をそつなくこなせることを証明する資格です。
ですので、「受付、会計業務」「レセプト業務」「クラーク業務」といった医療事務全般を、一人で全て高いレベルでこなせることを、この資格だけで客観的に語ることができるという点が、大きなポイントといえます。
さらに、この資格は、現在の医療現場のニーズに合わせた変化を試験で対応している点が特長で、実際の医療現場では重宝される資格でもあります。
また、資格取得ハードルが低いこと、在宅で勉強から受験まで行えること、受験機会が多いことから、子育てや介護を一段落して社会復帰をする際に、狙いたい資格という声も多いです。
メディカルクラーク®(医療事務技能審査試験)は、医療事務職に狙いを絞って就職活動、転職活動を行う際には、是非取得しておきたい狙い目資格ということができるでしょう。