管理業務主任者試験について:勉強法と合格の可能性

不動産関連資格の勉強法 不動産

管理業務主任者は管理会社側の立場として、マンション居住者の快適な生活をサポートする専門家です。
独占業務(有資格者でないと行えない業務)があるため、マンションがこの日本に存在している以上、需要がある職業になります。
肉体労働を伴う業務ではないため、リタイアしてからの第二のキャリアなどにも活かせる、息の長い資格でもあります。

管理業務主任者の概要については、以下のページもご覧下さい。

管理業務主任者試験は難しいのか?

管理業務主任者の合格率は、平均20%前後と、国家資格の中では合格率が高いため、実は簡単なのではと思われることがありますが、それには少々誤解があります、
と申しますのも、宅建合格者や宅建等の不動産関連資格とのダブル合格を目指している方などが割合として高いと考えられるためです。
そのため、不動産関連資格の初学者からすれば、他の国家資格と同程度の合格率、10%前後と考えた方が良いでしょう。

油断は禁物で、きっちりと学習を行う必要があります。

管理業務主任者試験の学習法は?

管理業務主任者に限りませんが、学習方法は、以下の取り組みが基本となります。

  • テキストの読み込み
  • 映像による学習
  • 過去問の演習
  • 予想問題の演習
  • 意見交換

民法、区分所有法、標準管理規約、マンション管理適正化法などの法律の学習は市販のテキストにて十分に行う事ができますが、マンション建築や設備などに関しては、実際の物を見た方が学習が早く、つまり、映像による学習の方が効果的です。テキストと映像教材を組み合わせて学習することが重要です。

過去問については、過去10年分ほどの問題集への取り組みをお勧めします。ただし、法令、管理業務、設備は、年々変化している物ですので、過去問の全問正答が重要だと誤解しないことが重要です。
過去問学習の重要なポイントは、出題傾向や設問の癖をつかむことにあります。
尚、直近3年の過去問については、自己採点後、間違った箇所をテキストや映像で学習し直し、再び過去問に取り組むといった、反復学習が重要です。

テキスト読み込み、映像学習、過去問の演習まで確実な内容となったならば、予想問題演習に取り組み、これは徹底的に全問正答を目指して反芻してください。予想問題演習で間違った箇所は、できれば違う出版社のテキストを読んでみるなど、角度を変えてみることもお勧めします。自分に合った、頭に入りやすい説明というのは、人によって異なりますので。

そして、もし、可能であれば、同じ受験者、あるいは、有資格者との意見交換、質問会などの機会を探して、是非積極的に参加し、自ら発言しましょう。
より理解が深まりやすく、自分が何を理解しているようで理解していなかったのかが明らかになります。

職務従事者で200時間以上の学習時間、初学者で300時間以上の学習時間を要し、現実的に学習には5ヶ月程度となります。ただし、純粋な学習は120時間程度で、後は、問題集を挟んでの反復学習となります。

ちなみに、過去問については、一般社団法人マンション管理業協会のホームページで正答とともに、PDFファイルのアーカイブがあります。
https://www.kanrikyo.or.jp/kanri/mondaiseikai/index.html ※URLが変わっている場合は、一般社団法人マンション管理業協会のトップページからご確認ください。)

独学でも合格できる?

結論的には可能です。ほとんどの資格に言えることですが、通信講座や学校に通う理由は、モチベーションを維持しやすい、効率的な学習プロセスが提供されることです。
高校受験や大学受験で、予備校に通わなくても合格は可能であるのと同じです。要は、学習法を知っている人であれば、自分で効率的に学習を行い、持続させることができますから、合格に至ることに問題は無いでしょう。
日々、仕事をしながら合格を目指すといった現実も踏まえ、嫌でも学習しなければならない環境を作っておくことが、通信講座や学校を利用する最大の目的だと思います。

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