宅建試験なんて簡単?勉強1週間で合格した話とかは本当なの?

疑問に関するイメージ 不動産

結論としては、宅建試験勉強1週間で合格した人がいるのは本当です。
ただし、その方は、勉強法によって1週間で合格に至ったわけではなく、単に宅建合格するだけの知識を予め持っていた方で、「1週間はおろか、1ヶ月程度の勉強で合格できる一般人はいない」のが、皆さんが目を向けるべき真実です。

短期の勉強で合格が可能である方は、確実に、以下のいずれかです。

  • 行政書士など、宅建士資格の試験範囲に関する資格をすでに有している。特に民法のスペシャリストである。
  • 暗記力や記憶力が、一般人より遙かに優れている、いわゆるギフテッドな方である。
  • 不動産業界において、不動産取引業務に長年関わっていて、法務的な業務も知っている。

裏を返せば、あなたが弁護士、不動産鑑定士、行政書士などの資格を持っていれば、宅建試験はおそらく簡単ですので、ついでに取ってみてもいいかもしれません。

1週間や1ヶ月程度の学習で合格できるかどうかは、実際の試験結果からも想像できます。
宅建士試験の合格率は、15~18%です。
それが、1週間の勉強で合格可能な試験の合格率としては、どう考えても計算が合いませんよね?
もし、本当に1週間の勉強で合格が可能な学習法や教材があるならば、皆さん、迷わずそれを使うでしょうから、そうなったら、合格率はもっと高くなりますよね?

そもそもの話なのですが、皆さんがすぐに思いつく、資格関連の大手通信講座やスクールが、1週間で宅建合格できると言ってないのならば、まず、あり得ません。

ですので、あなたが上記の条件に適合していないのであれば、相応の勉強時間を割く必要があります。
不動産業界未経験者で、かつ、宅建士初学者であれば、少なくとも試験9ヶ月前程度から試験勉強に着手することが理想的であり、不動産業界経験者でも、3ヶ月前、理想的には6ヶ月前から試験勉強に着手することをお勧めします。

一方、宅建試験は簡単か?という話についてですが、正直、合格率ほど難しくはないのは事実だと思います。その点については、以下の記事もご参照ください。

学習教材を見ても、何を言っているのか全く理解できないという手合いの物では無く、覚えなければいけない物事が、一般人ではたどり着けないほど膨大でもありません。
学習方法を間違えず、かつ、計画的にきっちりこなせば合格にたどり着けます。

皆さん、「宅建士 勉強時間」とか検索したことはないでしょうか?
そこで、300~500時間というような時間数を目にされたかと思います。これは、効率的な勉強法を用いて、その時間が標準的という数値です。

さて、ここまで読んだとしても、「でも、1週間で合格できる方法はないのか?」という方がいらっしゃるのであれば、強いて言えば、一応可能性がありそうな方法を挙げておきます。
お勧めはしていませんし、1週間で合格できるとは全く思いませんけど。

唯一、合格の可能性を高める方法は、「丸暗記」です
と言いますか、単なる暗記は学習ではないので、学習法とは言えませんし、合格したところで実務に全く役に立たないでしょうけれども。

さて、暗記といっても、当然1週間で試験範囲をカバーできるはずもありません。あくまでも合格の可能性を上げるために、優先順位を付けて暗記に掛かっていきましょう。

まず、暗記で点が取れる、法令上の制限は、絶対に外せません。ここの丸暗記で、8問全問正答を狙います。
続いて、過去問&予想問題の問題と正答の暗記です。
もちろん、自分で解いた上で、暗記に掛かります。類題(似たような問題)が出れば、確実に得点ができます。
また、結構問題の書き方がくせ者なので、ちゃんと勉強していても、それで失点することもあるので、問題と解答のセット暗記は、一般的な学習法においても有効な試験対策です。
尚、予想問題は各通信講座やスクールから発信されますので、そちらを確認しましょう。
最後に、「宅建業法」分野の参考書を買ってきて、要点だけを暗記です。(それでも時間に余裕があれば「民法」も。)
また、「その他関連知識」は、当たったらラッキーくらいの感じで捨てる。と割り切りましょう。

以上を1週間に詰め込めば、合格できる可能性が3割くらいは期待できるかもしれません。尚、このやり方で行くとなると、1週間毎日、1日10時間程度は学習に使うと思います。
とはいえ、もう一度言いますが、このやり方では、合格したところで実務に全く役に立ちませんから、全くお勧めしません。

尚、1ヶ月前より1週間前の方が記憶として鮮明なのは当たり前ですので、1週間で合格すると言うより、残り1週間での学習としての暗記は有効ですから、地道に勉強を続けてきた方も、直前対策として上記の様な仕上げをしておくのは良いと思われます。

後、当然ですが、試験前日は、睡眠を十分取って、体調万全で臨みましょう。

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