管理業務主任者試験「標準管理規約」分野の勉強のコツ

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管理業務主任者試験全50問の内、例年8問程度が出題される「標準管理規約」分野は、管理業務主任者業務の中心となるものであり、試験勉強において最重要分野です。

標準管理規約とは、分譲マンションの自主ルールである「管理規約」について、国土交通省が提示しているモデルパターンのことです。
モデルパターンには「単棟型」「団地型」「複合用途型(住居・店舗併用マンション)」といったものがあります。

ちなみに、標準管理規約と区分所有法といった、他の分野との組み合わせによる出題もカウントすると、標準管理規約分野からは、例年10問程度が出題されており、直近では、長期修繕計画にフォーカスした問題が3問加わり、13問前後が関連する、重要度が高い分野になっています。

「標準管理規約」の中身について

標準管理規約には、目的と定義から始まって、以下の様な内容を含んでいます。

  • 共用部分の範囲
  • 管理組合・理事会・会計等の運営
  • 区分所有者の共用持分の割合
  • 専用使用権の範囲
  • 使用細則の設定
  • 災害の際の対処方法や避難措置

マンションを保有している方は、何となくイメージできるかと思われます。

「標準管理規約」を丸暗記しようとするのはやめましょう。

分譲マンションを購入したことがある方であればご存じだと思いますが、各戸に配布されるマンション管理規約は、結構分厚いものですよね。
しかも、自分のマンションに即して書いてあるため、マンションに住んでいない方にはイメージが付きがたい内容になっています。
そのため、標準管理規約の条文を丸暗記しても、覚えたものを思い出して、実際の試験の設問に対して活用するというのは、難しいと言えます。
『管理組合は、事務所を○○内に置く。』という文章を丸暗記しても、あまり意味はないですからね。

登場人物とシーンで覚えましょう。

法律関連の記憶法として定番ですが、具体的なシチュエーションと登場人物を思い描き、そこでの決着に標準管理規約の内容が絡んでくる。という流れで覚えていくと、覚えやすく忘れにくい記憶になります。

こういう覚え方に適しているのは、通信講座の学習教材や、イラスト付きの試験対策本などです。

標準管理規約単体だけを覚えても正答はできません。

マンション管理規約は、当然上位に法律がありますから、以下の様な条文も書かれています。

(定義)
第2条 この規約において、次に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に
定めるところによる。
一 区分所有権 建物の区分所有等に関する法律(以下「区分所有法」と
いう。)第2条第1項の区分所有権をいう。引用:国土交通省 マンション標準管理規約(単棟型)より抜粋 https://www.mlit.go.jp/common/000161664.pdf

つまり、区分所有法に反しない前提で、マンションの実情に合った細目を規約としているため、標準管理規約単体で覚えても、実際の試験における設問に答えることは難しいでしょう。

試験問題を解く際に覚えておくべき事があります。

試験の問題文には、結構引っかけがあります。回答にマークをする前に、標準管理規約の目的を思い出して、それに反していない回答であるかを一旦考えると、引っかけ問題に引っかかりにくくなります。

マンションの管理、使用に関する事項等について定めることにより、区分所有者の共同の利益を増進し、良好な住環境を確保することを目的としている。

上記が、標準管理規約の目的ですので、これに適した問題への回答を選択できているかということを、試験の際には忘れないようにしてください。

 

以上、管理業務主任者資格の取得を目指す皆様の一助になれれば、幸いです。
合格目指して、頑張ってください!

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