宅建試験は、「権利関係(民法・その他法律)」、「法令上の制限」、「宅建業法」、「税・その他」の4分野に出題範囲が分かれており、「税・その他」には登録講習による免除問題5問を含み、全50問から構成されています。
登録講習修了者は、5問が正答として免除(5点下駄が履かされて、全45問を回答)されます。
合格ラインは固定されておらず、過去の結果から、全50問中、33~37問正答(概ね7割正答)が合格ラインとなっています。
各分野で7割正答すれば合格ラインに到達しますが、分野別に出題数と難易度が異なります。
分野 | 出題数 | 難易度 |
権利関係(民法・その他法律) | 14問 | やや難 |
法令上の制限 | 8問 | 普通 |
宅建業法 | 20問 | やや難 |
税・その他 | 3問 | 普通 |
税・その他(免除分) | 5問 | 普通 |
事前の職務経験や知識によって、難易度は人それぞれですが、宅建士業務において主となる、出題数も多い「権利関係」と「宅建業法」分野で、如何に着実に得点を重ねられるかが、最低限必要な学習の目的の一つになります。
「権利関係」では、メインとなる民法から難問の出題も見受けられ、十分に勉強を重ねていても、全問正解を採りにくく、「宅建業法」は、職務未経験者には、まずは用語やシチュエーションについて苦慮するところも多く、また、宅建士の最も重要な法律であるため、これも細かな部分から出題されることも多くある分野です。
どうしても、出題数が多い分野に学習の比重を置きがちですが、「法令上の制限」と「税・その他」分野は、総合的な難度としては「権利関係」「宅建業法」よりも易しいので、これら分野で取りこぼしのないように勉強を怠らないことも必要でしょう。
尚、宅建士を足掛かりに、ダブルライセンス(例えば、FPや管理業務主任者など)や上位難関資格(例えば、土地家屋調査士や不動産鑑定士など)を狙っていくということであれば、宅建士取得において、出題範囲を取捨選択するような、忠実な試験対策的学習はお勧めいたしません。
宅建試験の出題各分野の頻出問題傾向や、学習方法を別途分野別にまとめた記事がありますので、それぞれをご覧いただきながら、学習にお役立てください。
以上、宅建士資格の取得を目指す皆様の一助になれれば、幸いです。
合格目指して、頑張ってください!