管理業務主任者試験は、「区分所有法」「民法」「マンション管理適正化法」「標準管理規約」「建築基準法」「その他の法律(不動産登記法、宅地建物取引業法、個人情報保護法、消防法などマンション管理に関連する様々な法律)」の6分野に出題範囲が分かれており、全50問から構成されています。
合格ラインは固定されておらず、過去の結果から、全50問中、32~38問正答(概ね7割正答)が合格ラインとなっています。
尚、マンション管理士試験に合格している方は、事前に申請を行うと、「マンション管理適正化法」の5問が全て正答として免除(5点下駄が履かされて、全45問を回答)されます。
各分野で7割正答すれば合格ラインに到達しますが、分野別に出題数と難易度が異なります。
分野 | 出題数 | 難易度 |
区分所有法 | 6問 | 普通 |
民法 | 10問 | 難 |
マンション管理適正化法 | 5問 | 普通 |
標準管理規約 | 13問 | 普通 |
建築基準法(建築・設備) | 10問 | 難 |
その他の法律 | 6問 | やや難 |
※尚、出題数は必ずしも分野別に固定化されておらず、数問程度は試験毎に分布が異なります。
もちろん、職務経験や知識によって、難易度は人それぞれですが、「民法」と「建築基準法」分野で、7割を得点するのは、実務未経験者でも中々難しいと言えるでしょう。
よって、マンション管理の基本業務に関連する「区分所有法」「マンション管理適正化法」「標準管理規約」の分野で、如何に着実に得点を稼げるかが、合格を目指す上で、最低限必要な学習目的の一つになります。
ただし、各種法律問題は、当然ながら状況次第で他の法律も関わって正答が異なってくるため、区分所有法だけを完璧に理解しても、区分所有法関連の出題に全て正答できるわけではありません。
ある分野を単純に捨てるような勉強は、管理業務主任者試験には通用しないと考えた方がよいでしょう。
とはいえ、「区分所有法」「マンション管理適正化法」「標準管理規約」は、出題数も多く、比較的癖のない出題が多いです。
ここを中心として重点的な学習ターゲットとすること自体は、管理業務主任者試験勉強の定石です。
また、管理業務主任者試験は、最近の世間的なテーマや法改正に寄った出題も多く見られる傾向があります。
ですので、常に最新の学習教材を用いることが学習の必須条件になりますし、プロが目を付ける出題予想などは、十分参考になる情報になります。旬な情報に目を向けるようにしましょう。
管理業務主任者試験の出題各分野の頻出問題傾向や、学習方法を別途分野別にまとめた記事がありますので、それぞれをご覧いただきながら、学習にお役立てください。
以上、管理業務主任者資格の取得を目指す皆様の一助になれれば、幸いです。
合格目指して、頑張ってください!