管理業務主任者試験「区分所有法」分野の勉強のコツ

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管理業務主任者試験全50問の内、6問が出題される「区分所有法」分野は、管理業務主任者の試験勉強において最重要分野です。

最重要と言う割には、出題数が多くないように思われるかもしれませんが、区分所有法が理解できていないと、区分所有法に立脚する標準管理規約や管理委託契約といった、他分野の理解が全く進みません。
区分所有法は、管理業務主任者試験勉強において、最初から最後まで付き合う必要がある分野です。

ちなみに、区分所有法と標準管理規約といった、他の分野との組み合わせによる出題もカウントすると、区分所有法分野からは、例年10問程度が出題されています。

法律ですのでとっつきにくい印象はあるかもしれませんが、以下の様な事を念頭に、学習を進めてみてはいかがでしょうか。

区分所有法に登場する用語を最初に学びましょう。

「専有部分」「共用部分」「区分所有者」「団地」など、法律的に定義される用語が多いので、まずは、用語に慣れることからはじめましょう。
用語がわかれば、法律条文を読み進めやすくなります。

ちなみに、用語問題も出題されますので、用語を覚える事自体が得点にも繋がります。

法律の趣旨を理解しましょう。

法律は、必要だから存在しているわけで、法律によって成したい目的が必ず存在します。

区分所有法は、主に、分譲マンションなど、一棟の建物を区分して所有する場合の所有権を守り、円滑に管理することを目的として定められた法律です。
つまり、条文の細部に亘るまで、この目的に反したことは書かれていないことになります。(ただし、昭和37年(1962年)当初から全く変わっていない部分もあるので、現状と乖離しているところはありますが・・・。)

文体としてわかりにくい条文であったとしても、目的を理解していれば、自ずとその具体的な条文によって、何を成したいのかは理解できるようになります。
出題に対する回答を選ぶ際の指針としても、法律の目的は大きなポイントになることでしょう。

登場人物とシーンで覚えましょう。

区分所有法とは、結局のところ、マンションの住人が、より快適な生活を送るための基本的な決めごとをまとめたものです。
ですので、マンション管理を行う様々なシーンに密着して区分所有法が関わってきますから、無機質な条文にかじりついて丸暗記するよりは、具体的なシチュエーションと登場人物を思い描き、そこでの決着に区分所有法が絡んでくるという流れで覚えていくと、覚えやすく忘れにくい記憶になります。
こういう覚え方に適しているのは、通信講座の学習教材や、イラスト付きの試験対策本などですね。

標準管理規約や管理委託契約と見比べながら覚えましょう。

実際の試験では、区分所有法と標準管理規約、区分所有法と管理委託契約などが混ざった設問が出題されます。
「区分所有法では●●だが、標準管理規約では××だから、この場合は××。」というような回答を求められるパターンです。
学習においても、標準管理規約を勉強し出すと、区分所有法と異なることが書かれていて戸惑ったりすることがあります。特に、書籍ベースの独学でよく起こる混乱です。

区分所有法の学習が一通り終わってからの話ですが、「区分所有法では●●だが、標準管理規約では××だから、この場合は××。」というケースも様々あり得ることを念頭に置き、複合的な問題に対処できるよう、各分野間を連係して覚えていきましょう。

 

法律条文そのものを暗記するのも一つの学習法ではありますが、より確実かつ効率的に学習を進めるのであれば、以上のようなことをお考えになるのも一つの手かと存じます。

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